一年の始まり
2014年(平成26年)になって、もうすぐ一週間です。
日本では昨日、1月6日が「仕事始め(しごとはじめ)」でした。
「仕事始め」とは、新年になって初めて仕事をする日という意味です。
通常、お正月の休みは「三が日(さんがにち)」と呼ばれる1月1日、2日、3日の三日間だけです。
そして本来なら翌日の1月4日が「仕事始め」なんですが、今年は4日と5日が土日で休日だったので、6日になりました。
公務員や一般企業で働いている人たちは、休日が増えて良かったかもしれませんね。
ただ、サービス業は、たとえお正月でもお盆でも休みになることはありませんから、大変です。
スーパーやデパートでは「初売り(はつうり)」も行われ、新年早々たくさんの人が買い物に出かけます。
「初売り」の最大の楽しみといえば、やはり「福袋(ふくぶくろ)」です。
袋の中にはいろいろな商品が入っていて、合計価格は通常よりも安く設定されています。
ただ、中に何が入っているかは買ってみないとわかりません。
期待するものが入っていなくて、がっかりすることもよくあります。
商品の売れ残りをまとめて福袋に入れているお店もあったりしますので、購入するときには注意が必要です。
それでも、今年最初の運試しとして福袋を買ってみるのもいいかもしれません。
以上のほかにも、その年の「初(はつ)」を記念する行事はたくさんあります。
例えば、
・「初詣(はつもうで)」
年が明けて初めて神社や寺院を参拝することです。
前の年の感謝とその年の健康や無事を祈願します。
・「書き初め(かきぞめ)」
年が明けて初めて毛筆で書や絵をかくことです。
文字がきれいに書けるように祈願します。
・「初夢(はつゆめ)」
新年最初に見る夢です。
普通は元日、または2日に見る夢のことを指します。
・「初釜(はつがま)」
新春を祝う茶道の行事です。
新年に初めてお茶を点てることを言います。
・「出初め式(でぞめしき)」
主に消防士が新年最初の演習を行う行事です。
・「初競り(はつせり)」
新年最初に行われる魚などの競売のことです。
新年のお祝いとして、通常よりも高い値段がつけられることが多いです。
・「弾き初め(ひきぞめ)」
新年最初に琴やピアノなどを弾くことです。
・「はじき初め(はじきぞめ)」
新年最初に算盤(そろばん)をはじくことです。
2013年ネット流行語、アニメ流行語について
前回の話題に引き続き、今回も関連した話題を紹介します。
先月6日、「ネット流行語大賞2013」(未来検索ブラジル主催)が発表されました。
「ネット流行語大賞」とは、その名の通り、その年にインターネット上で流行した言葉を投票によって決定するイベントです。
果たして昨年のネット流行語とは何だったのか、見てみましょう。
年間大賞金賞
「いつやるの? 今でしょ!」
前回紹介した「ユーキャン新語・流行語大賞」でも大賞だったこの言葉は、ネット上でも流行していたようですね。
銀賞
「激おこプンプン丸」
これは女子高生など若い女性が友だちとの間で使う言葉、所謂「ギャル語」に由来するものだそうです。
「怒っている」ことを短く、少し可愛らしくギャル語で表現すると、「おこ」と言うそうです。
そして、「とても怒っている」を表現すると、「激おこプンプン丸」になるそうです。
顔文字で表現するとこんな感じです。 ٩(๑`^´๑)۶
例:友だちが怒っているかを確認するとき
自分:おこなの?
友だち:おこだよ!
銅賞
「倍返しだ!」
これも前回紹介しましたので説明はいりませんね。
以下、10位まで簡単にご紹介。
4位:バカッター
2013年はTwitterによる不祥事がたくさん起こりました。
自分がした悪戯の写真をTwitterに投稿して、それが原因で騒ぎがひろがって、炎上。
まるで連鎖反応のように、似たような事件が次々に起こりました。
以上のことから、Twitterのことを「バカ発見器」や「バカッター」と呼ぶ人も出てきました。
5位:艦これ
正式名称「艦隊これくしょん」。
角川ゲームスが開発、運営しているオンラインゲームのこと。
プレイヤーは「提督」となって、日本海軍の艦艇を擬人化した「艦娘(かんむす)」を集めて、育成・強化します。
そして艦隊を編成して任務を遂行するという育成シミュレーションゲームです。
なお、このゲームを提供しているサイト「DMM.com」には中国から接続できません。
ご注意。
7位:ブラック企業
8位:ふなっしー(船梨精)
9位:アベノミクス
10位:あ・・・(察し)
言ってもらわなくても感覚や様子で何となくわかることを、「察しがつく」と言います。
これはちょうど「察しがついた」と同時にわかったことを言わないでおくという様子を表現するものです。
例:彼女がいるはずの友だちにクリスマスの予定を訊ねる。
自分:もうすぐクリスマスだけど、何か予定あるの?
友だち:バイトだよ。
自分:えっ、どうして?
彼女とどこかに遊びに行くんじゃ、あ…(察し)
↑彼女と別れたことを察して、その話題をしないであげています。
続いて今年から同時に発表されることになった「アニメ流行語大賞」も紹介しておきましょう。
年間大賞金賞
「にゃんぱすー(のんのんびより/悠哉日常大王)」
銀賞
「駆逐してやる(進撃の巨人)」
銅賞
「俺はフリーしか泳がない(Free!)」
4位:\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!『
5位:にっこにっこにー『ラブライブ!(LOVE LIVE!)』
6位:何の成果も得られませんでしたぁ!『進撃の巨人』
7位:イェーガー!『進撃の巨人』
8位:胸のキュンキュン止まらないよ『ドキドキ!プリキュア(心跳!光之美少女) 』
9位:カツドゥーン『はたらく魔王さま!(打工吧!魔王大人)』
10位:カニカニカニカニ『あいうら(AIURA)』
この中で知っている言葉がいくつありましたか。
もしかしたら、今年も流行が続く言葉があるかもしれませんね。
元ネタを確認しておくと使いやすいと思います。
2013年新語・流行語大賞について
2013年12月2日、今年の「新語・流行語大賞」(正式名称「現代用語の基礎知識選 2013ユーキャン新語・流行語大賞」)が発表されました。
年間大賞
◎「今でしょ!」
予備校「東進ハイスクール」のテレビCMの中で、この予備校の講師の一人である林修さんが使った言葉です。
林先生の力強い表情や迷いのない言葉が人気になって、マネをする人がたくさん現れました。
決断を誰かに求める時に使えます。
例:友だちと一緒に買い物に行った時
友だち:この服、欲しいけどちょっと高いなぁ。どうしよう。
自分:じゃあ、いつ買うの。今でしょ!
↓TOYOTAのパロディテレビCM
◎「お・も・て・な・し」
2013年9月7日に行われた国際オリンピック委員会(IOC)総会で、人気アナウンサーの滝川クリステルさんが、2020年東京オリンピック開催誘致のためのスピーチを行いました。
そのスピーチの中で、日本社会に根づいている歓待の精神を「お・も・て・な・し」と独特の動作で紹介した場面は、開催決定のニュースとともに強烈な印象を残しました。
↓スピーチの様子
◎「じぇじぇじぇ」
NHKのドラマ『あまちゃん』で主人公が驚いた時によく使っていた言葉です。
岩手県三陸地方の方言で、初めて耳にした人が多かったようです。
友だち:ねえねえ、Aさんのこと知ってる?
自分:うん、あのきれいな女の人でしょ?
友だち:そのAさん、実は5年前まで男だったらしいよ。
自分:じぇじぇじぇ!
◎「倍返し」
TBSのドラマ『半沢直樹』で主人公がよく使っていた言葉です。
勧善懲悪のドラマで、主人公が組織内外の圧力に負けないで奮闘する姿は視聴者の共感を呼びました。
「やられたらやり返す。倍返しだ!」
トップテン(年間大賞以外の上位10)
○「アベノミクス」
安倍晋三首相の経済政策のこと。
①公共事業(橋や道路の建設、補修など)
②大胆な金融緩和(日本銀行が公的金利を引き下げたりして、資金供給量を増やす)
③成長戦略(民間の投資を積極的に呼び込む)
以上の三つを「三本の矢」として次々に実行することで、「デフレ(通货紧缩)」から脱出し、経済成長につなげていくという計画です。
「三本の矢」とは、日本の戦国時代の武将である毛利元就に関係する言葉で、
「一本の矢では簡単に折れてしまうが、三本をひとつに束ねると簡単には折れない」
つまり一致団結の重要さを説明する「三矢の教え」という故事から引用された言葉です。
この「三矢の教え」は世界中に類似した話があるそうです。
毛利元就の「三矢の教え」は、中国の歴史書『十六国春秋』の『西秦録』に記載されている吐谷渾阿豺の故事に由来するという一説もあります
山口県は江戸時代を通じて、毛利家が統治していました。
そのためこの言葉を引用したのでしょう。
○「ご当地キャラ」
日本にはいろいろなキャラクターが存在していますが、近年、特に注目を集めているのがこの「ご当地キャラ」です。
その地域の魅力をほかの地域の人たちに楽しく伝えることを目的として誕生しました。
代表的キャラを例に挙げると、滋賀県の彦根城築城400年記念キャラ「ひこにゃん」や熊本県のPRマスコットキャラ「くまもん」が有名です。
関連する言葉で「ゆるキャラ」がありますが、これは「ゆるいキャラクター」という意味で、地域振興や地域活性化とは関係ありません。
ただ、「ご当地キャラ」を製作してみたら「ゆるキャラ」になってしまった、という場合はよくあるようです。
○「特定秘密保護法」
これは先月6日、国会で成立した、国家機密を漏洩した人物へ罰則を強化する法律のことです。
特に防衛、外交、スパイ活動防止、テロ防止の4分野において、行政機関のトップが「特定秘密」を指定して、漏洩した人物は最高10年の懲役刑になります。
ただ、恣意的に秘密指定が行われる恐れがある、チェック機能が不十分だという批判意見も提出され、昨年末は大きな議論の的になっていました。
○「PM2.5」
○「ブラック企業」
○「ヘイトスピーチ」
※注意
新語、流行語は次々と誕生しますが、そのうちの大半はすぐに死語になってしまいます。
言葉も生き物です。
鮮度がある間に使いましょう。
中には乾物のように、いつまでも消えない言葉もありますが。